最近の米の入札で、主な銘柄はまた値上がりした。 今年の早場米も例年より早く入荷しそうだが、作柄については四〜五月の暑い春、 六月の低温と厳しい状況である。減反も順調に進んだお陰で収穫量も経るかもしれない。
そうなると新米は、また高値、古米は安いが売れないということになるかも。 このたび、入札が上がったといっても、小売業のわれわれは値上げするわけには、なかなか行かない。 商売としてはますます難しい状況になってきている。
家庭での消費量も減り続け、その分、外食、中食が増えているかといえば、その実感はない。 外食、中食の業者に納品する場合は値段はたたかれてもうけにならない。
まあ、高かろうと安かろうと売れなければどうにもならない。とにかく消費量を増やさなければ……。
今、JAは”米消費拡大緊急運動”に取り組んでおられるが、特に今時の若者に米を食べてもらわねばだめだろう。 われわれのように米に携わる者が、若者に「食べろ!食べろ!」といっても難しい。
あのエックスジャパンのヒデさんの告別式の報道を見て、あのヒデさんに 「米は体に良いぞ!皆、今日は朝ごはんしっかり食べてきたか」と舞台の上からマイクに向かって叫んでもらっていたら、 もっと若者は米を意識して、消費量も増えていたかもしれない。「主食・主役・日本の米」のキーマンは若者かも。