今年のゴールデンウイークも、例年のごとく高速道路は渋滞。好天にも恵まれ、 観光地や商業施設は景気回復かと思わせる集客数だったそうだ。海外旅行などは、例年を上回る盛況だったようだ。
ただ、各人の財布の紐は固く、集客数の派手さほどではなかったようだ。 われら米販売業者も、派手にちらしをまいたり、イベントをしたり、客寄せの行動をしても中身のもうけはさっぱりで、 覚悟の薄利多売も、結果においては損益増大になりかねない状態である。
今や、百貨店もスーパーマーケットも駄目。コンビニエンスストアも激烈。 まして街の一般商店は大変だ。百円ショップや一部の専門店だけが面白くやっている。米販売も面白くなけりゃ。
高級志向だ!安売りだ!便利物だ!と百貨店もスーパーもコンビニもみんな頑張ってきた。 どこも同じような高級、同じような安心、同じような品ぞろえ、面白さが少ない、魅力がない、無駄がない。 商売としてこれから生き残るためには、この辺がヒントになりそう。
客に面白いと感じさせる売り場や、店に魅力を作る。そして、一番大事なのは適当な無駄が必要かもしれない。 無駄なスペース、無駄な品ぞろえ、無駄な飾り、無駄な考え方、その「無駄さ」を適当な価格に。その「適当さ」が生き残りを左右するかもしれない。
その「無駄さ」は、見る人、または感じる人の心を「いやす」ことが出来るのが最適の「無駄さ」だろう。 車のハンドルも適当な無駄=「遊び」がないと危険なように。減反で遊んでいる田んぼも少し遊ばせておくかな。