小泉内閣が走り始めた。今のところ国民の支持率もすこぶる高い。 これから先、新内閣の政治の動かし方によっては、「吉」に向かうか、「凶」のほうに向かうのか分からないが、”今まで通り”ではなさそうだ。
今まで通りが常識と思われていたが、常識を変えようとするところに、国民は期待しているのかもしれない。
本州の大部分の地域では、今まで通り五月の連休の前後に田植えをし、今まで通り育成させ、今まで通り出荷される。
また、業者は今まで通り仕入れして、今まで通り袋詰めして売る。 改正JAS(日本農林規格)法の施工後、前回の入札で、新潟・魚沼産「コシヒカリ」はついに六十キロ当たり四万円を突破した。 このことは今まで通りではない。
それでもいまだに、一部の売り場では、今まで通りの安値で売られているらしい。 袋詰め業者の中には、あわてて”ブレンド”の文字を書き入れたり、また、値上げをしたところもある。
表示は変われど、中身は今まで通り。”ブレンド”の文字を小さく加えただけでこれが新常識となるのであろうか?
六十キロ、四万円台の米と一万円台の米の価値の差はどこまで会席できるのであろうか。 そこに”今まで通り”のごまかし商法が、どうかかわってくるのか、今まで通りの詐欺商法がまかり通らなければ良いのだが……。
今まで通りの常識から、新しい常識に変わっているのは、消費現場から始まっている。
米は「米屋」で買わない人が増えているのだから……。