昨日、A生産グループから女性の声で電話がかかってきた。今年もおいしい新米が取れたので買ってほしいというのだ。 四年ほど前に一度買ってから、毎年、新米時期になると、カラフルなパンフレットなどが送られてくるが、今年はいきなり電話である。
有名な産地の有名な銘柄、有機栽培だ、低農薬栽培だ、無洗米だ、さらに計量カップだと、上手に勧めてくる。有名な銘柄ならおいしいのか。有機栽培なら、低農薬栽培ならおいしいのか。 無洗米はなぜ、そのカップで量らなければならないのか。意地悪なひねくれた質問を投げかけたが 「そのように言ってくださって勉強になります。そのような方に、ぜひとも食べていただきたい」との一言で注文してしまった。 送られてくる十月初めが楽しみである(以前買ったときはおいしくなかった)。
他方、処分できなかった古米(二〇〇〇年度産)を引き取れと懇意にしている生産者から、 新米の「ミルキークイーン」とともに輸送されてきた。兼業農家で、私の要請の水分調整以外には、 程々適当にいい加減に生産されていると思われる、有名な産地でもない、その米がおいしく感じるのはなぜだろうか。