また、この欄のおかげで、熱心な生産者の人たちから、電話や手紙をもらったりしている。
この秋、複数の農家から新米が送られてきた。「食べて感想を述べてほしい」と書き添えて送ってくれたものもあった。 それらは熱心に作られたことがひしひしと分かる米ばかりだった。食べ比べてみると、それぞれ特徴があって面白い。出来ればその人たちを呼んで、 自分以外の人が作った米を、この大阪の水で食べ比べてもらったら、大変勉強になるだろうと思った。
産地直売で消費地に送っている人、デパートで販売している人、府ループで栽培し法人として商売している人など、 それぞれが前向きに熱心に努力しているのが良く分かる。日本の米作りも、こうした人たちが変えてくれれば、まだまだ未来は明るい。日本農業に関しては、消費地は甘えた見方をしているが、今、まさに米の生産地にとっては、 大変な時代になりそうな予感がする。先日、食糧庁が米の流通制度を一本化する案を明らかにしたことも、 そのはしりであると思われる。広い目で見れば、産地事情と消費地事情で生産者と消費者の理解度に大きな隔たりがあるようである。