しかし、今年は新規の客がある。「おいしいですか?」と問われて「まあまあですよ」と答えると売れるのは五キロ一袋だが、「案外いけますよ!」と答えると二袋の配達になる。返事は難しいものだ。どちらにしても新しい客なので、一軒でも買っていただければ、今どき五キロの配達もうれしい。この不況で客は、「食べられれば安いほうがよい」との理由でスーパーを利用していたと思っていたが、それだけではないらしい。
このたびの新規客もみんな「今までスーパーで買ってきた」という。視点を変えた米の販売をしたり、話題を提供することが足らなかった気がする。頭も手も、足も、口も動かさないと、消費者にこちらを向いてもらえない。当方も、三人のスタッフで配置薬業(置薬業)や古本回収もやっている。米の売り上げに繋がればと言う魂胆もあるのだが、どれも中途半端だと思っていた。ところが、お客様の健康のため、リサイクルのためと考えれば気が楽になる。私が主張している米のブレンドの必要性を理解する人も、そのことで結びついた客だった。米のブレンドには、正しいブレンドと、そうでないものがある。ぜんざいに塩を入れるとおいしくなる。JAS法が厳しくなったこの時期に、「ぜんざい法ブレンド」でまた話題を提供していきたい。