
今年は十年ぶりの米の不作だ。一九九三年とは違い、備蓄米、民間在庫合わせて百五十万トンほどあり、安定供給に支障はないと報じられている。保管はしっかりしているらしいが、九七年産、九九年産、二〇〇〇年産で三分の二以上の在庫である。今年八月十五日頃には、不作と言われているのだから、即刻〇二年産の十四万トンの備蓄米を市場に流し、それからまくら言葉の「安定供給に支障はない」と言ってほしかった。
現に〇三年産の新米は入札で40%も値上がりし、〇二年産の主だった銘柄はすぐに市場から消えてしまった。(裏には商売気の達者な業者がいるのかも知れないが)無理して仕入れると異常な高値で、気の抜けたビールを飲まされているのに等しい。前回の米騒動の時も、米不足だと発表されてから十二月までには、中国産や米国産の短粒種や中粒種が潤沢に入ってくると言われ、結局は一月になった。消費者には外国産は敬遠され、私はぬるくなった乾杯ビールを飲まされた感じがした。
最後は長粒種ばかり残ってしまった。タイミングを逸しない気のきいたまくら言葉と、おいしいビールをのめるがごとくの米流通を政府、業者にやってもらいたい。